2007年2月18日日曜日

肉眼では見えない風景

カメラは、肉眼では見えない風景を捉えることができる。

銀塩カメラは、レンズを通して入ってくる外の光をフィルムや感光板に焼き付けて映像を固定する。デジカメも構造はだいたい一緒、ただしフィルムや感光板でなく、CCD素子により光を捉え、デジタルデータとして記録する。要するに、外部から光が入ってこないと映像ができない。

特に夜間、光がとても弱いとき、昼間のように一瞬のシャッタースピードでは、入ってくる光が少なすぎて何も写らないことがある。そこで、シャッターを数秒間から数分間開きっぱなしにする、長時間露光をすると、シャッターを開いている長時間の光の蓄積として、映像ができ上がる。シャッターが開いている間、撮影の対象、すなわち光を発しているもの、光を反射しているものが動くと、その軌跡が画面に記録される。対象が動かない場合にも、例えば撮影対象の全体はとても暗いのに、ほの明るい対象がわずかにでも存在する場合、明るい部分の光が蓄積されて顕著に画面に現れる。このようにして、肉眼では見えないような風景が、カメラで撮影した画面上に現れる。

そんなふうにしてできたのが下の写真。夜の海は神秘的に写る。


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