小笠原の盆踊りは、お盆初めのこの時期に三晩連続で執り行われる。これが、今まで見てきたような内地の盆踊りとは違う、すごい盛り上がりをみせる。6時半の開始の時点では、やぐらの上で踊る人、そしてやぐらの周りでぱらぱらと踊る人がいるくらい。それが、8時を過ぎて後半に突入すると、やぐらを取り囲んで渦のような人だかりができる。島の人に観光客、みんな入り混じって汗だくになって一生懸命に踊っている。やっそもこれに混じって踊ってきた。盆踊りを真剣に踊るなんて生まれて初めてのこと、実際に自分で踊ってみるとかなり楽しいもの。今日は三晩の最終日、終盤は白熱して、アンコールが2回も飛んだ。盆踊りでアンコールなんて初めての体験。

ここの盆踊りでは、やぐらの上で太鼓を叩く人、やぐらの中段で踊る人、それを取り囲んで踊る人、そして屋台でカメ煮込みやかき氷を売る人に夏祭りの実行委員長、ほとんどみんな顔見知りで、地域のみんなでお祭りをつくりあげている感覚がする。毎年最終日には「生歌」というイベントがあって、島の人、内地から観光で来た人問わず、参加希望者がやぐらの最上段上に上り、音頭の歌を歌い、それに合わせてみんなで踊る。
傍観者は少数で、ほとんどが参加者。みんなでつくっている、そういう感覚が、このお祭りを盛り上げている秘訣なんだと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿