2007年5月22日火曜日

小笠原産のハイビスカス

南の島と言えば、青い海、青い空、白い砂に真っ赤なハイビスカス。小笠原にも、もれなくこの赤いハイビスカスがある、というか、植えてある。そもそもハイビスカスとは、ハイビスカスの仲間の属名、Hibiscusのこと。園芸用に品種改良されたものから野生のものまで、様々な種がある。残念ながら、小笠原の赤いハイビスカスはハチジョウアカという園芸品種、小笠原諸島には外からもたらされた、いわば外来種。

ところが、小笠原には、ここにしかいない固有種のHibiscusがたくさん自生している。和名はテリハハマボウ、学名はHibiscus glaber Matsum.。この花の寿命はわずか1日、その1日の中でも色を変える。咲き始めは薄い黄色、時間が経つにつれて赤みが増し、夕方になって落ちる頃にはきれいなオレンジ色に変化している。
ザザッと降ったスコールのような雨で水を得て、そのあと急に降り注いできたまぶしい日差しに照らされて、今日咲いたばかりの淡い黄色の花も、昨日咲いて落ちてしまったのか、地面の上のオレンジ色の花も、瑞々しくきれいに見えた。

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