父島には床屋が1軒ある。美容室はというと、床屋の椅子が二つ並んでいる左側に、間仕切りで区切られた空間に椅子がひとつ、それが美容室になっている。髪が伸びたら、友達に切ってもらうか、ここに来るか、選択肢は二つ。
小笠原に来てもう1ヶ月、ずいぶん髪が伸びたから、まずは床屋に行ってみた。髪を切っているお兄さんは、推定年齢20代後半~30代半ば。結構若い。白衣のような作業着を着て、きっちりとマスクをつけて、切ってもらうこっちが緊張してしまう。
カットは極めて慎重、刈り上げの毛の揃いをしきりに意識している様子。カット後には生え際の産毛をナイフのような剃刀で剃り、顔剃りもきちんとやってくれる。腕前は確か。
さてと、仕上げはというと・・・。カットはベリーショートなのに、期待通り七三分けにしてくれた。鏡に映った七三分けの自分の顔を見て苦笑。お兄さん、「仕上げはどう致しましょうか?」。やっそ「何もしなくていいです、今日は休日なので」。
ヘアワックスはなさそうだし、下手に「ムースで」なんて言おうものなら、もっとくっきり七三になって、そんな自分を見て笑いをこらえられなくなりそうだった。
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