ここで意外な出会いがあった。調査の通訳をお願いしている地元大学院生のミヒル君がお寺に掲げてある看板をさらっと読みあげると、なんとここの仏様は、とある日本人によって寄贈されたものだとか。このインドの山奥まで来て仏様を寄贈するとは、なんと奇特なお坊さんがいるものだと思いながら、思わぬ出会いに感激。写真はこのお寺の中で村人にアンケート調査をしている様子。
ちょっと歩いて次の集落、バダドゥワジに行くと、今年最初の雨から数日、牛といっしょに田植えの準備にいそしむ人々で田んぼが活気づいていた。農作業は家族総出で、色とりどりの服でにぎやかに働く女性の姿、汗まみれになりながら必死で牛を操る男たちの働く姿が雨で潤った大地に馴染んでなんとも美しい。水たまりにはトンボが産卵に訪れ、田んぼの間の木立ちにはランの花が咲き誇り、生命にあふれかえっている。たぶんこれは日本が発展の過程で置き忘れてきた景色なんだろうなと思いながら、仏様を寄贈したお坊さんといい、日本とインドとのつながりを強く感じる一日だった。
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