大聖堂に入ると、その大きさ、建造物そのものや装飾の美しさに圧倒される。以前昼間に3時間ほど見学しに来た時には、地下聖堂の、小さなチャペルがたくさんある空間にも入ってみたけれども、時間がなくて十分に見ることができなかった。ひとつの建物なのに、それだけ見どころがある。
こんな特別な場所でクリスマスキャロルが聴けること自体が感動的な体験なのに、それに加えてクリスマスキャロル自体も本当に素晴らしかった。ボーイズソプラノの透き通った声と、温かみのある何重もの合唱。天井の高さが何十メートルもありそうな大聖堂の空間全体にこのハーモニーが響き渡って、声が空から降ってくるような不思議な体験。参加者も所々では合唱団と一緒になって歌う。自身はクリスチャンでは全くないけれど、信教がなんであろうと、この空間にいるだけで神聖な気持ちにさせてくれる。こんな場に巡り合えることを幸運に思った。
因みに、クリスマスキャロルの式典中には写真撮影は禁止されていたので、ここには式典後の大聖堂内部の写真、そして外にある大きなクリスマスツリーの写真を貼っておきました。こうしてみるとクリスマスツリーは小さく見えるけれど、大聖堂が巨大なだけで、クリスマスツリーも実は相当の大きさがある。
もう1点、気付いたこと。クリスマスキャロルの英語の歌詞カードが配られて読んでみると、すべてキリストの生誕を祝う歌。日本ではほとんど認識されることはないけれども、ここイギリスでは、クリスマスはちゃんと、キリストの生誕を祝福するお祭りだった。