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今日は11月29日、ニクの日。
小笠原は何を買うにも値段が高い、スーパーで売っている肉も例にもれず。
でも、月に一度だけ、肉がお買い得な日がある。それがまさに、今日、この日。
おがさわら丸は11月24日に去った便を最後にドック入り、次に来るのは2週間後の12月9日。それまでの間、不定期貨物船の共勝丸が2便ほどあるものの、生鮮食料品の輸送量は限られている。11月24日におがさわら丸が去って以来、スーパー店頭の生鮮食料品がみるみる減っていく・・・。
とりあえず、24日のうちに冷蔵庫に入るだけのありったけの野菜を買い込んだ。でも、悲しいことに、閉店間際だったせいか、肉が全て売り切れていた(注)。次の日も、その次の日も・・・。
でも、今日は肉の日、絶対に肉を買ってやる、肉がゴロゴロ入ったカレーを食ってやる、そう自分に言い聞かせて1日を過ごした。小祝商店の閉店時刻は午後6時半。午後5時、仕事の打合せが始まる。こういう時に限って相手方が熱心で、6時過ぎても終わる気配なし。やばい、肉が買えなくなる。小祝商店は明日から2連休、肉ゴロゴロカレーは幻か?!
午後6時20分、なんとか終りにできそうな気配、話を無理矢理終わる方向へもって行く。6時25分、相手方の事務所を出る、すると親切にも事務所外側の廃棄物分別状況を説明してくれる、でも肉が買えなくなる・・・。
午後6時30分ギリギリ前、閉店準備中の小祝商店に滑り込む。肉、肉、肉・・・。閉店準備で消灯され、シートがかけられた肉コーナーに、かろうじて幾つかの肉のパックが残っていた。でも、あるのはニュージーランド産冷凍ラム肉薄切り、もつ加熱用、すきやき用薄切りオージービーフ・・・。なんだか寂しくて、全種類買ってしまった。
近くを通りかかった知り合いの店員さんに声をかけると、「ああ、肉ね、お昼ごろにはほとんど売り切れていたよ」だって・・・。
おがさわら丸ドック入り中の島民の生存競争は熾烈を極める。
家に帰って、3種類の肉のパックを並べて、さて、どれをカレーに入れたものかと、しばらく葛藤した。
(注)小祝商店ではある程度の量の塊肉を仕入れて、その日売る分だけ切って店頭に並べているから、おがさわら丸が来ない間も、店頭の肉が消えたからといって小笠原に肉が全く無いわけではない。
alisa、コメントありがとう。
そのコメントにお応えして・・・
前から見たシロワニ。恐るべし!(マイミクのマゴさん撮影)
この一週間で小笠原の気候はがらりと変わった。
先週の日曜日は、内地の秋晴れを思わせる、抜けるように青い空と凪いだ海。
今週の日曜日は、内地の梅雨を思わせる、垂れ込めた雨雲からしとしとと断続的に降る雨と、風・うねりの強い海。内地に強い冬型の気圧配置をもたらした低気圧が小笠原まで北の寒気を呼び込んだのか、ぐんと気温が下がった。ここ数日は前線が小笠原上空にあり、どんよりとした日が続いている。
そんな中、パパスダイビング企画の船上豚汁パーティーに参加してきました。水温も若干下がって24度、でもそれよりも水から上がって冷たい雨と風に打たれて体の芯まで冷えてしまうのがつらい。こんな逆境にあって、熱々の豚汁が骨身にしみて旨かった。
水中から海面を見上げると・・・
シロワニ(サメ)のシルエット
父島には表と裏がある。地形が比較的緩やかで、扇浦や小港など、穏やかなビーチが連なる北西側が表、急峻な地形でアクセスがなく、観光客があまり目にすることのない南東側が裏。表には市街地が発達し、海岸線を道路が走り、遊歩道も整備されている。一方裏には車道や遊歩道などは殆ど無く、戦前に利用されていた歩道跡や戦中の軍道跡の頼りない道筋を辿ってずいぶんと歩かなければ到達することができない。
この裏側に、知る人ぞ知る絶景スポットがある。海岸線には海抜およそ200メートルから海面に向けてズトーンと一気に落ち込む断崖絶壁が連なっている。この断崖に上って海を見下ろしたときの海の広さ、蒼さ、そしてそのスリル感がたまらない。ボートで下から見上げたときの迫力も捨てたものではない。