今までこのブログにコメントくれた人たち、本当にありがとう、そしてすみません。
ブログサイトの特性なのか、設定がうまくいっていないせいなのか、コメントが書き込みにくかったり、表示されなかったり、管理者から確認しにくかったりで、コミュニケーションが全く成り立っていない状態がずっと続いてます。この問題、以前からわかっていて、なんとかしようと設定をいじっているんですが、今のところ解決策が見えてきません。もうちょっと頑張るか、別のブログサイトに乗り換えるか、検討していきたいと思ってます。
解決できたらまたお知らせしますので、もうしばらくはこの状況をご容赦ください。
2009年1月12日月曜日
冬の到来
小笠原にいていちばん冬を感じさせるもの。それは海。(写真は小港)

亜熱帯に位置するせいで、夏に比べて冬は気温が下がるものの、昼間の気温は20度近くまで上がることがあり、内地出身のやっそにとっては冬を感じさせるほどのものではない。森は、紅葉したり葉を落とす木がちらほらとあるものの、冬でも青々としている。
ところが、海は冬になると一変する。冬になると、内地から見て西高東低の気圧配置になる。この低気圧、内地にいるとあまり意識することはないが、中心気圧970hpほどの、台風並みの爆弾低気圧がしょっちゅうできる。この低気圧が引っ張る前線が小笠原付近を毎週のように通過して、この前線に内地方面から吹き込む強烈な北西風のせいで壮絶な海上模様になる。今日はなんと午前中の波高が5m、父島と母島を結ぶははじま丸が欠航した。
こんな海況、父島と母島を行き来したい人、ダイビングやホエールウォッチングで海に出たい人にとっては目の敵なのは間違いないが、サーファーは胸躍る。写真の小港は風向きが悪くてイマイチ乗れなかったけど、二見湾内の前浜はなかなか良いコンディションだった。天気や海は不可抗力、それに対していろんな楽しみの選択肢を持っておくと人生豊かになる。
亜熱帯に位置するせいで、夏に比べて冬は気温が下がるものの、昼間の気温は20度近くまで上がることがあり、内地出身のやっそにとっては冬を感じさせるほどのものではない。森は、紅葉したり葉を落とす木がちらほらとあるものの、冬でも青々としている。
ところが、海は冬になると一変する。冬になると、内地から見て西高東低の気圧配置になる。この低気圧、内地にいるとあまり意識することはないが、中心気圧970hpほどの、台風並みの爆弾低気圧がしょっちゅうできる。この低気圧が引っ張る前線が小笠原付近を毎週のように通過して、この前線に内地方面から吹き込む強烈な北西風のせいで壮絶な海上模様になる。今日はなんと午前中の波高が5m、父島と母島を結ぶははじま丸が欠航した。
こんな海況、父島と母島を行き来したい人、ダイビングやホエールウォッチングで海に出たい人にとっては目の敵なのは間違いないが、サーファーは胸躍る。写真の小港は風向きが悪くてイマイチ乗れなかったけど、二見湾内の前浜はなかなか良いコンディションだった。天気や海は不可抗力、それに対していろんな楽しみの選択肢を持っておくと人生豊かになる。
今日の15時の天気図。北海道の東側に台風並みの爆弾低気圧があって、そこから延びる前線が小笠原の東側まで伸びている。この前線、およそ2000kmあることになる。(気象庁HPより転載)
2008年12月30日火曜日
マクロレンズの威力
11月の終わり、おがさわら丸のドックが明けた頃からしばらくの間、仕事で映像撮影の案内をしながら、自分でも固有植物の写真を撮り続けていた。11月は、小笠原の固有種のなかでもキク科の植物が多く開花する時期。木になったキク科植物ワダンノキなどの特殊な形態をもったもの、近年数が減っていて絶滅が危惧されるものなどなど、注目に値するものが特に多い。
ところが。
花が咲いたとはいっても、花はどれも極端に小さくて地味。
植物が花弁を発達させる最大の理由は、花粉を運んでくれるハチなどの訪花昆虫にアピールして、より高頻度で花粉を運んでもらうためであると考えられている。他の植物がハデな花をつけて訪花昆虫を惹きつけると、そうでない植物には寄ってこなくなる。そんな植物は繁殖に失敗し、子孫を残せず淘汰されていくという理論。
小笠原には、ハデな花を咲かせる在来の植物はそう多くない。6月頃、ムニンヒメツバキやクチナシなど、花が比較的ハデだったり強い芳香をもった植物の開花ピークがあるが、11月にはそういった花が特に少ない。小笠原の11月には、訪花昆虫を取り合う競争相手が多くなかったのか、この時期に咲くキク科の花はどれも小さくて地味。
そんな小さな花たちも、マクロレンズでギリギリまで寄って撮影すると、地味ながらも可憐な表情を見せてくれる。
ところが。
花が咲いたとはいっても、花はどれも極端に小さくて地味。
植物が花弁を発達させる最大の理由は、花粉を運んでくれるハチなどの訪花昆虫にアピールして、より高頻度で花粉を運んでもらうためであると考えられている。他の植物がハデな花をつけて訪花昆虫を惹きつけると、そうでない植物には寄ってこなくなる。そんな植物は繁殖に失敗し、子孫を残せず淘汰されていくという理論。
小笠原には、ハデな花を咲かせる在来の植物はそう多くない。6月頃、ムニンヒメツバキやクチナシなど、花が比較的ハデだったり強い芳香をもった植物の開花ピークがあるが、11月にはそういった花が特に少ない。小笠原の11月には、訪花昆虫を取り合う競争相手が多くなかったのか、この時期に咲くキク科の花はどれも小さくて地味。
そんな小さな花たちも、マクロレンズでギリギリまで寄って撮影すると、地味ながらも可憐な表情を見せてくれる。
2008年11月16日日曜日
ドック中の食料調達
毎年恒例のおがさわら丸ドック入り。今年は11月5日に父島に入港したのを最後に、次の入港は来週日曜日、11月23日まではおがさわら丸が来ない。2週間以上の間、人や物資の行き来が途絶える。
先週の話になるが、この期間の食糧調達のために、スイングブローのメンバー5人で船釣りに行ってきた。サバの切り身をエサにした底釣り、狙うは幻の高級魚カッポレ。
朝に出発。午前中。糸を垂らすたびにひたすらホオアカクチビ、通称ショナクチが釣れる。カッポレのような回遊魚を釣るには潮回りの悪いときに限ってこの魚が釣れると、釣り船の船長は言う。まあ食える魚だけど、あまり有難くない獲物。
ところが昼を過ぎて一変、ポイントを変えたせいもあってカッポレが釣れだした。糸を垂らすたびに、ウメイロというまあ旨い魚が入れ食い、そして時折強いヒキでカッポレが当たる。大きさの割にヒキが強くて、リールを巻きながら竿を片手で支えられないくらいに引かれる。上げる頃には腕がヘロヘロに疲れて握力を失うが、この魚を上げた喜びはひとしお。港に戻るまでには、釣れた魚をデッキに広げると魚市場のような光景になるくらい、いっぱいの魚が釣れた。
ウメイロ
そして夜。皆で釣った魚を料理して持ち寄ってパーティー。やっぱりこれがいちばんの楽しみ。キツネベラの天ぷら、アオチビキのづけ握り寿司、アカハタの味噌汁などなど。旨かったぁ~。
幻の高級魚カッポレは、一晩寝かしたほうが旨いということで、次の日に料亭経験のある友人宅に持ち込んでお造りに。ヒキの強さだけでなく、味も別格。小笠原で食べた魚の中では間違いなくナンバーワン、本当においしかった。
内地から新鮮な食料品が来ないけど、その代わりに小笠原を釣って小笠原を食べた、幸せな1週間だった。
先週の話になるが、この期間の食糧調達のために、スイングブローのメンバー5人で船釣りに行ってきた。サバの切り身をエサにした底釣り、狙うは幻の高級魚カッポレ。
朝に出発。午前中。糸を垂らすたびにひたすらホオアカクチビ、通称ショナクチが釣れる。カッポレのような回遊魚を釣るには潮回りの悪いときに限ってこの魚が釣れると、釣り船の船長は言う。まあ食える魚だけど、あまり有難くない獲物。
ところが昼を過ぎて一変、ポイントを変えたせいもあってカッポレが釣れだした。糸を垂らすたびに、ウメイロというまあ旨い魚が入れ食い、そして時折強いヒキでカッポレが当たる。大きさの割にヒキが強くて、リールを巻きながら竿を片手で支えられないくらいに引かれる。上げる頃には腕がヘロヘロに疲れて握力を失うが、この魚を上げた喜びはひとしお。港に戻るまでには、釣れた魚をデッキに広げると魚市場のような光景になるくらい、いっぱいの魚が釣れた。
カッポレ
そして夜。皆で釣った魚を料理して持ち寄ってパーティー。やっぱりこれがいちばんの楽しみ。キツネベラの天ぷら、アオチビキのづけ握り寿司、アカハタの味噌汁などなど。旨かったぁ~。
幻の高級魚カッポレは、一晩寝かしたほうが旨いということで、次の日に料亭経験のある友人宅に持ち込んでお造りに。ヒキの強さだけでなく、味も別格。小笠原で食べた魚の中では間違いなくナンバーワン、本当においしかった。
内地から新鮮な食料品が来ないけど、その代わりに小笠原を釣って小笠原を食べた、幸せな1週間だった。
固有種の調査
10月の半ばから先週までのほぼ1ヶ月間、ひたすら現場仕事の連続だった。仕事の内容は、小笠原でも数の少ない希少な固有種や、それらに害を与える外来種などの調査。連日の現場仕事は大変ではあるけれども、珍しい昆虫や、とても数が少なくなった植物の開花など、そうそう見ることのできないワンシーンとの出会いがひとつの楽しみである。
2008年10月12日日曜日
海の中の色彩
小笠原にいていちばん不便を感じること。
それは、親しい友人の結婚式に出席できないこと。
年齢のせいもあって、最近友人の結婚式がたて続けにある。
なんとか仕事の都合を合わせて行こうと努力するのだけれど、いったん内地に行くと、船が週に1便しかないせいで10日間は戻ってこられない、さすがに10日間という長期間の仕事のやりくりをするのは難しく、どうにもならないことが多い。親しい友人の大事な人生の節目を、いっしょにお祝いしたいのに、それができないのが悲しい。
それはさておき、この連休にたて続けに2人の友人の結婚式に出席できないかわりに、ダイビングに行ってきた。砂地の上にイバラカンザシがわんさか付いた岩があって、何枚か写真を撮った。後で見てみると、フラッシュありとなしとで全く違う色彩であることに驚かされる。

もしも、光の成分の一部がこのように水に吸収されず、空気中と同じ光が水中の生きものたちに当たるとしたら、どれだけ鮮やかな世界になるんだろう、そんなことを連想させるひとコマの写真。
それは、親しい友人の結婚式に出席できないこと。
年齢のせいもあって、最近友人の結婚式がたて続けにある。
なんとか仕事の都合を合わせて行こうと努力するのだけれど、いったん内地に行くと、船が週に1便しかないせいで10日間は戻ってこられない、さすがに10日間という長期間の仕事のやりくりをするのは難しく、どうにもならないことが多い。親しい友人の大事な人生の節目を、いっしょにお祝いしたいのに、それができないのが悲しい。
それはさておき、この連休にたて続けに2人の友人の結婚式に出席できないかわりに、ダイビングに行ってきた。砂地の上にイバラカンザシがわんさか付いた岩があって、何枚か写真を撮った。後で見てみると、フラッシュありとなしとで全く違う色彩であることに驚かされる。
フラッシュなし
水中は青の世界。それは、太陽から降り注ぐ光が水中に差し込むと、波長の長い赤系の光が水に吸収されてしまうから。フラッシュをたくと、赤系の光も含む、私たちが日常触れている白い光が対象に当たるため、対象が本来もつ色が写真に写る。
もしも、光の成分の一部がこのように水に吸収されず、空気中と同じ光が水中の生きものたちに当たるとしたら、どれだけ鮮やかな世界になるんだろう、そんなことを連想させるひとコマの写真。
2008年8月30日土曜日
兄島の乾性低木林
前回の投稿からはや一ヶ月が経ってしまった。早いものだ。
相変わらず気まぐれですみません。
8月中はひたすら現場の仕事が多かった。
そのひとつが、父島の北側に隣り合う兄島での調査。世界自然遺産登録を目指して、小笠原の生態系の重要な価値とされているものに、ずいぶん前の話で触れた陸産貝類のほかに、乾性低木林というものがある。
小笠原諸島は大陸と一度も陸続きになったことのない海洋島で、生き物たちはすべてはるばる海を渡って小笠原に辿りついた。植物に関しては、日本本土ではなく、東南アジア系に起源をもつものが70%もあるという。こうした渡ってきた植物たちが、長い年月をかけて出身地よりも雨が少なく乾燥した小笠原の気候に適応していく中で、多くの種が出身地の祖先とは違う形態や特徴をもつ新たな種に分化し、小笠原の固有種となった。
兄島の乾性低木林は、こうして小笠原で独自に進化してきた固有植物種の宝庫。日本では他には見ない、独特な景観がある。種によって葉の色がずいぶんと違い、遠く見渡すといろんな緑色のモザイク模様がきれい。


コバノアカテツの新葉。これは固有種ではないが、この赤褐色のビロードのような質感が好きだ。
相変わらず気まぐれですみません。
8月中はひたすら現場の仕事が多かった。
そのひとつが、父島の北側に隣り合う兄島での調査。世界自然遺産登録を目指して、小笠原の生態系の重要な価値とされているものに、ずいぶん前の話で触れた陸産貝類のほかに、乾性低木林というものがある。
小笠原諸島は大陸と一度も陸続きになったことのない海洋島で、生き物たちはすべてはるばる海を渡って小笠原に辿りついた。植物に関しては、日本本土ではなく、東南アジア系に起源をもつものが70%もあるという。こうした渡ってきた植物たちが、長い年月をかけて出身地よりも雨が少なく乾燥した小笠原の気候に適応していく中で、多くの種が出身地の祖先とは違う形態や特徴をもつ新たな種に分化し、小笠原の固有種となった。
兄島の乾性低木林は、こうして小笠原で独自に進化してきた固有植物種の宝庫。日本では他には見ない、独特な景観がある。種によって葉の色がずいぶんと違い、遠く見渡すといろんな緑色のモザイク模様がきれい。


コバノアカテツの新葉。これは固有種ではないが、この赤褐色のビロードのような質感が好きだ。
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