石灰岩は、二酸化炭素を含んだ弱酸性の雨や地表・地下水により浸食を受けて独特の形状を生み出す。ここ父島のジニービーチ近辺では、針山のように尖った岩、まん丸の穴が開いているような面白い形の岩、そんな岩々に囲まれたすり鉢状の砂地を見ることができる。
この砂地の一端に、なぜかオガサワラビロウ(小笠原固有のシュロの木)だけが元気にニョキニョキ生えていた。

マラウイのケープ・マクレア。国立公園の中の僻地にあり、当時電気の来ていなかったこの場所ではテレビを見ることができなかった。情報源は、この地域では2、3チャンネルしかなく、1年近くも同じヒットソングを流し続けるラジオと村人の間のクチコミのみ。
ネパールのナルチャン村。標高2000m近く、すぐ近くに7000m級の山々が連なるアンナプルナ山塊を望む山奥にあるこの村へは、自動車が入れる最寄りの街から渓谷沿いの険しい道を歩くこと丸一日。だけど電気はあり、お金さえあればテレビとアンテナを買ってテレビを見ることができる。テレビからは、最近急成長を遂げている隣国インドの映画や音楽番組が流れている。

僻地に来たからって生活費が安くなるとは限らない。食品を含めほとんど全ての生活物資が、約1000キロを隔てた内地から船で運ばれてくるから、仕方がない。

