小笠原の世界遺産としての価値や登録に向けた取り組みについて、子どもも含めて多くの人に知ってもらい、理解を深めてもらうための展示を、昨年の秋ごろから東京都の委託で作っていて、ようやく日の目を見る日がきました!
イラストやデザインを担当したイラストレーターHABAAlisaさんの仕事が素晴らしくて、予想以上に良いものができました。
小笠原の世界遺産としての価値というのは、実はとてもわかりにくい。みなさんが小笠原といってイメージするようなイルカやクジラではなくて、ボニナイトという地球上で稀な岩石の存在だとか、島に住む小さなカタツムリのなかまだとか、その学術的な価値をもって世界遺産に登録しようとしている。
「学術的な」という言葉が出てきた瞬間に拒否反応を示す人も大勢いると思うのですが、特に南の島小笠原の住人にはそういう人が多い。そんな人にも興味を持ってもらえるように、理解してもらえるように、ビジュアルでイメージが伝わるようなイラストをたくさん使って、実物大の写真や標本を使って、ちょっとでもその価値に親しみをもってもらえるように作りました。


自己満足に終わらないように、ご覧になった方の意見も集めつつ、その成果を振り返っていきたいと思っています。
これから小笠原にいらっしゃる方、ぜひビジターセンターを訪れて、この展示を見て、わかりにくい(笑)小笠原の学術的な価値などを勉強してみてください。
因みに、イラストレーターのHABAAlisaさんはやっその大学の部活の後輩、ユーモラスなオリジナルイラストがたくさん入ったブログ「毎日オエカキ新聞」(http://my.opera.com/HABAAlisa/blog/)をいつも見させてもらっていて、その腕前に惚れ込んでこの仕事のイラストをお願いしました。お願いしてよかった、HABAAlisaさん、いろいろと苦労をかけたけどありがとう!