2008年4月23日水曜日

フェルマーの最終定理

3月末から先週いっぱいまで、内地へ出張に行ってきた。
お花見が目的、それに仕事の用事を付け加えるような形で。

小笠原に比べると、内地での生活にはスキマ時間が本当に多い。
毎朝のように遅延する電車の中、有名ラーメン店の行列の待ち時間、会社の昼休み…。
そんな時にはとにかく本を読む。小笠原では読めそうで読まない本を読む。

今回のヒットは、「フェルマーの最終定理」。
イラストレーターの後輩のブログに素数ネタが連載されていて、そこで紹介されたこの本に興味をそそられて買ってみた。これが本当に面白い。数学史上超有名な超難問「フェルマーの最終定理」ができた時代背景、そしてフェルマーその人の生い立ちや性格、そしてその後3世紀以上にわたる数学者による挑戦の歴史が克明に描かれている。そしてその理論が素人にもわかるように超簡潔に述べられている。やっそはもともと数学が特に好きというわけではないが、この理論と人間ドラマの交錯したストーリーが面白くて夢中になって読み切った。

この本に示されていた面白いクイズ。フェルマーの定理には直接関係ないのだが、ジョン・フォン・ノイマンによるゲーム理論に関する記述の一節より。

「トルエルという、三人で行う決闘のようなものがある。ある朝、黒氏と灰氏と白氏は、もめごとを解決するためにピストルで決闘をすることにした。決闘は一人だけが生き残るまで続けることになった。黒氏はピストルが下手だったので、平均して三回に一回しか的に当たらない。灰氏はそれよりもいくらかましで、三回に二回は的に当たる。白氏はピストルの名手で、百発百中だった。公正を期するため、黒氏が最初に発砲し、次に灰氏(彼がまだ生きていれば)、最後に白氏(まだ生きていれば)という順番で、一人が生き残るまで続けることにした。黒氏ははじめにどこを狙うべきだろうか?」

わかるかな~?
次のブログに答えを掲載します。